糖化によって発生する『AGE』が肌老化の最大の原因
糖化とAGEについて~肌にどんな影響を与えるのか!?
これまで肌や身体の老化を促進する体内で起こる現象としては活性酸素による「酸化」というものが非常に大きな影響をあたえると考えられてきました。 しかし、最新の抗加齢研究では酸化以上に老化に強く影響するものとして「糖化」が注目されるようになっています。
糖化というのは体内に入った糖質(ブドウ糖)が肌内部のタンパク質と結合することで茶褐色のAGEといわれる物質が生成されてしまい、その結果、肌の構造が変化し、劣化することをいいます。
皮膚や髪の毛、骨など全身に存在しているコラーゲンはタンパク質ですからこの糖化の影響を特に強く受けてしまいます。 加齢による髪質の変化や骨がもろくなることも糖化なんですね。
特に皮膚はその構成成分の7割がコラーゲンですから糖化の影響が目立ちやすいです。糖化がすすみ、AGEが増えると表皮は厚くなって乾燥しますし、 真皮は委縮して弾力を失い、硬くなり、切れたりするようになります。
加齢によって肌のハリ・弾力が失われるのは糖化が主な原因だったということです。
また糖化したタンパク質は茶色く変色してしまうため、肌もどんどん黄色くなってきます。年齢とともに肌の透明感や白さがなくなって 黄ばんできたり、くすんでくるのも糖化のおよぼす影響の1つです。
ハリや弾力の低下、黄ぐすみがわかりやすい糖化による肌の老化ですが、酸化とおなじく全身の細胞や組織の機能そのものの働きを低下させる原因に なるものですからありとあらゆる肌トラブル、健康上の問題に影響しているというのは間違いありません。
これまで肌の老化対策ということで身体に発生する活性酸素を除去する「抗酸化」を意識してきたという人もいると思いますが 抗酸化だけに注意を払っておけば老化を防げるという考えは今や時代遅れといえます。 アンチエイジングを考える時には抗酸化ばかりではなく、抗糖化も意識することが重要です。
こんな生活習慣を送っている人は糖化のリスクが高い!
抗酸化以上にアンチエイジングにとって重要だといわれる抗糖化対策。
糖化とは、身体を構成しているタンパク質が糖質を結合することにより、「AGE」という物質が生成されることですが、 生活のなかで何をしたら糖化がすすみ、どうすれば糖化を防げるのか?ということを知ることが抗糖化対策の第一歩になります。
どんな生活習慣をおくっている人が糖化のリスクが高いのか?ということを以下にまとめてみました。
ラーメンや丼物など炭水化物をよく食べる
ケーキやお菓子など甘いものが大好き
清涼飲料水をよく飲む
揚げ物が好き
夜遅くに食事することが多い
野菜・果物は嫌いだ
ほとんど運動はしない
夜型の生活を送っていて睡眠不足である
ストレスがたまっている
見てもらえばわかるとおり、食生活に関するものが多いです。それもそのはずで糖化は体内で余った糖が悪さをするものだからです。 糖質(炭水化物など)を摂り過ぎていると、脂肪として蓄えられるだけでなく、糖化の原因になって老化を促進してしまうんですね。
でも糖質(炭水化物など)って人体に必要なエネルギーになる栄養素でしょ?
というのは確かにその通りなんですが、太っていたり、太り気味という時点で体がエネルギーとして糖を使いきれていない証拠なので その人の体型をみれば糖質を摂り過ぎているということが一目瞭然なんですね。
実際に40歳前までは肥満度と体内に蓄積されているAGE量というのは比例しているそうです。太っている人ほどその肌と体は糖化して 老化が促進されているということです。
糖質を取り過ぎない、トランス脂肪酸など悪い油を取らないようにする、糖の吸収をゆるやかにする食べ方をするなど抗糖化対策に とっては重要なことはいくつかありますが、それよりなによりまずはダイエットというのが抗糖化対策です。